トランギア製のメスティン、お米がふっくら炊けて炊飯するのに便利ですよね!熱伝導率のいいアルミ製なのと、蓋が少し硬く密閉性が高いのが美味しく炊けるポイントなんでしょうか。
メスティンを使ったキャンプ飯の本が出るくらい人気のギアで、本来messtinは英語で飯盒という意味なのでソラマメ型の飯盒もメスティンな訳ですが、メスティンというとあの四角いお弁当箱みたいな形状を思い浮かべますよね。
先日おうちBBQをしたときに玄米をメスティンで炊いたのですが、浸水時間が短かったこともあり、芯が残り美味しく炊けなかったので再チャレンジ!
1.8合炊き
メスティンの商品ページ(メステイン TR-210)では、炊飯の目安は1.8合までとのこと。まずは本上限値にて以下の通り炊飯してみました。
お米 | 玄米1.8合 |
水 | 400cc |
浸水時間 | 5時間 |
炊飯時間 | 25分 |
蒸らし時間 | 10分 |
先日おうちBBQをしたときは事前に水に浸けておくのを忘れてしまいたった30分で炊飯してしまったため、今回は5時間浸した上で炊飯開始。
玄米はもう少し水に浸けてもいいかもしれませんが、キャンプ場では昼に水に浸けて夜にご飯を炊くと想定して5時間に設定。まあ、そもそもキャンプには白米持っていけばいいという話ではあるんですが・・・
念のため、小さなスキレットを重石代わりに置いて炊飯開始。
白米の場合、お米1合に対して水200ccが目安。1.8合では水360ccになります。
一方、玄米の場合は白米の1.5倍程度にする必要があるため、本来お米1.8合には540ccの水を入れる必要がありますが、とても入りそうになくとりあえず400ccにしました。
ただ、少なくしてもこの通り吹きこぼれで大分水が出てしまいました。この時点で、もうふっくらしたお米は炊けないだろうなと予想されます…
炊飯時間も玄米は白米の1.5倍程度。白米のメスティンでの炊飯時間20分の1.5倍の30分にしようと思っていましたが、25分くらいで少しおこげの匂いがし始めたのでここでストップ。
蓋を開けてみるとご飯がミッチリ!
ですが、案の定味はイマイチ・・・やや硬めで含水率が低いのかパサついた感じです。前向きに表現すると、炒飯にするとちょうどいい感じでしょうか。
1合炊き
そんな訳で、限界に挑戦するのはやめて1合炊きで再チャレンジ。
今度は容量に余裕があるので、水は白米のときの1.5倍の300ccにしました。メスティンの内側にあるリベットが完全に浸かり、リベットの数mmほど上に水面がくる状態です。
お米 | 玄米1合 |
水 | 300cc |
浸水時間 | 5時間 |
炊飯時間 | 30分 |
蒸らし時間 | 10分 |
炊飯中の吹きこぼれはなく、結果は成功!前回のような硬くパサついた感じはなく、上手に炊けました!
何合まで美味しく炊けるのか?
メスティンの白米の上限値1.8合では水360ccなので、玄米だと1.2合に対する水の量に相当します。なので、メスティンで玄米を炊く時の上限値としてはこのあたりになるでしょうか。次は1.2合でトライしたいと思います!
1.2合炊き(5.10追記)
そんな訳で、1.2合でトライしてみました。
浸水・炊飯・蒸らし時間は1合炊きと同じ条件です。
お米 | 玄米1.2合 |
水 | 360cc |
浸水時間 | 5時間 |
炊飯時間 | 30分 |
蒸らし時間 | 10分 |
水を360cc入れた状態はこんな具合です。写真だと水面が分かりづらいですが、蓋の窪みの湾曲し始め(赤い点線)の所まで水がくるので目印として分かりやすいですね。
1合炊きだと吹きこぼれはありませんでしたが、1.2合炊きでは写真の通り少しだけ吹きこぼれました。
1.8合炊きでは大分吹きこぼれましたが、おそらく1.2合から先は増やした分だけ吹きこぼれが増えてパサつきも増していくことになるのではないかと思われます。
炊き上がり、蒸らしてほぐすといい感じ。味もバッチリでした!
なお、1.2合だとご飯茶碗中盛り2杯に小盛り1杯といった分量です。夫婦と幼稚園児の娘の3人家族の我が家だとちょうどですが、3人家族でも子供がもっと大きい家族では少し物足りないかもしれません。4人家族以上で玄米を炊くならラージメスティンが必要ですね。
1.5合炊き(5.18追記)
1.5合炊きにも挑戦。浸水・炊飯・蒸らし時間は1合炊きや1.2合炊きと同じ条件です。
お米 | 1.5合 |
水 | 450cc |
浸水時間 | 5時間 |
炊飯時間 | 30分 |
蒸らし時間 | 10分 |
1.5合に水450ccだと蓋の窪み部分より少し上まで水面がくるため、少し傾けたり揺らしただけで水がこぼれてしまうので要注意です。最初にトライした1.8合+水400ccよりはマシでしたが、ある程度吹きこぼれてしまったため1.2合炊きほどはふっくら炊けませんでした。
とはいえ、個人的には十分許容範囲の炊け具合かなという印象。カレーで使う分には全然気にならなさそうです。実際にキャンプ場で炊飯するときには、味よりも、どちらかといえばぐらつく場所や傾斜のある場所での炊飯になったときに水をこぼしやすそうなのが気になります。
どうしても量が欲しいのでなければ、メスティン で玄米は1.2合炊きまでが良さそうです。
以上、いかがでしたでしょうか。
白米の方が浸水時間も炊飯時間も短くてラクですが、偏食気味の娘にとってはごはんでビタミン類や食物繊維が取れるのは大きく、また、自分自身玄米の粒々感が好きなんですよね。
ぜひ、キャンプで美味しい玄米ご飯、試してみてください!
補足
私が昨年2019年の秋にトランギア製メスティンを購入しようとしたときはAmazonで定価の倍以上で売られていました。定価よりはるかに高値で買うのは嫌だったので少し探したところ、横浜駅から徒歩10分弱のところにあるmyXで定価で購入できました。
本記事執筆時点でもAmazonで3,480円からで出品されていますが、よっぽどの事情がない限りはアウトドアショップの店頭やイワタニ(トランギア代理店)のオンラインストアで定価で買うことをオススメします。
(7.30追記)
ラージメスティンを購入したので、こちらでも玄米を炊いてみました。ラージメスティンをお持ちの方・購入予定の方はこちらもどうぞ!