横浜三塔のひとつ、クイーンの塔(横浜税関)。
他の二塔と違ってここは2020年8月19日現在もまだ新型コロナウイルスの影響で資料展示室は休館中のままですが、せっかく昨日、一昨日とキングとジャックをご紹介したので再開への願いも込めてこちらもご紹介したいと思います。
クイーンの塔(横浜税関)概要
横浜港が開港したのは、1858年に日米修好通商条約が結ばれイギリス・フランス・オランダ・ロシアとも同様に条約を締結(安政の5カ国条約)した翌年の1859年。このとき開港と共に設立された神奈川運上所が、横浜税関へと名前を変えて今に至ります。
横浜税関となってからは三代目の庁舎で、二代目は1923年の関東大震災で焼失し1934年に復興されたのが今の建物です。
イスラム建築風の上品で柔らかい印象のドームは、緑青色がとても美しいです。
アクセス・開館時間
最寄駅のみなとみらい線日本大通り駅から徒歩3分。
象の鼻パークと道路を挟んで向かいにあります。赤レンガ倉庫から象の鼻パークを抜けて大さん橋に向かう道中にあるので、この界隈を観光中に立ち寄るのにも便利な位置にあります。
- 開館時間:10:00〜16:00(5〜9月は17:00まで)
- 休館日:年末年始、施設点検日
- 入館料:無料
残念ながら本記事執筆時点では新型コロナウイルスの影響でまだ休館中です(資料展示室の写真は昨年訪れたときのものです)。
資料展示室「クイーンのひろば」
横浜税関の1階には資料展示室があり、無料で見ることができます。
入り口に立っているのはマスコットキャラクターの麻薬探知犬「カスタム君」。直球なネーミングが結構好きです。
展示室はそれほど広い訳ではありませんが、横浜税関や横浜港の歴史、税関としての役目などが紹介されていて、普段は身近な存在とは言えない税関だけに興味深く見学することができました。
こちらは本物と偽物を見分けるコーナー。コピー商品の密輸を取締るのも税関の役目です。どちらが本物のグッチのバッグかわかりますか?
正解は右が本物とのこと。パッと見では分からないですね…
続いては、麻薬犬のぬいぐるみと一緒に荷物に隠された麻薬を発見するコーナー。幼稚園児の娘は宝探しのノリで楽しんでいました。
体験型はこれ以外にも金属探知機体験とファイバスコープ探知体験があります。摘発した密輸の手口の紹介コーナーも興味深いですよ。
他にも、ここでは横浜税関や横浜港の歴史の紹介や、当時の貴重な資料なども展示されています。
以上、クイーンの塔(横浜税関)の紹介でした。
キングの塔(神奈川県庁)、ジャックの塔(横浜市開港記念会館)は以下記事で紹介していますので、宜しければこちらもご覧ください。