ジャックの塔(横浜市開港記念会館) – 毎月1回の一般公開デー

横浜三塔として横浜市民に親しまれているキングの塔(神奈川県庁)、クイーンの塔(横浜税関)、そしてジャックの塔(横浜市開港記念会館)。

三塔を一望できるスポット(赤レンガパーク・日本大通り・大さん橋)を1日で巡ると願いが叶うとか叶わないとか。

横浜ベイエリアの観光スポットを巡っていると目にすることは多いと思いますが、意外と中に入ったことはない人も多いのではないでしょうか。本日はジャックの塔の一般見学デーへ行ってきたのでご紹介したいと思います。

横浜市開港記念会館の概要

本館は、横浜開港50周年を記念して市民からの寄付を募り大正6年(1917)に建設された公会堂です。中之島にある大阪市中央公会堂とともに大正期二大公会堂建築のひとつに数えられているんだとか。

アクセス・開館時間

みなとみらい 線日本大通り駅(1番出口)から徒歩1分。

神奈川県庁と交差点を挟んで斜め向かいです。JR関内駅からも徒歩圏内(10分)ですよ。

開館時間、休館日は以下の通りです。

  • 開館時間:9:00〜22:00
    (講堂、会議室利用のための開館時間。見学可能時間は後述)
  • 休館日:毎月第4月曜日(休日のときは翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)

見学・一般公開

通常見学

新型コロナウイルスの影響でしばらく見学は中止になっていましたが、7月23日から時間を短縮して再開しています(通常は10:00〜16:00)。

  • 見学可能時間:10:00〜15:00(当面の間)
  • 入館料:無料

1階事務室で会館見学証を受け取り、見学することが可能です。

ロビーや廊下、廊下に飾られているステンドグラスや絵画を鑑賞することができますよ。ただし、本会館は博物館ではなくあくまで公会堂として公演や会議などで利用されるため、普段は講堂などは見学することはできません。

一般公開

毎月1回一般公開日があり、この日は通常見学時には見ることができない講堂内なども見学することができます。

  • 見学可能時間:毎月1回、10:00〜15:00(当面の間)
  • 見学可能場所:通常見学可能な場所+講堂・1号会議室
  • 入館料:無料

次回一般公開日は2020年9月15日(火)、10月以降は以下ページをご参照ください。

見学・一般公開について(横浜市)

講堂

こちらが月イチの一般見学デーしか入ることができない講堂。中にこんな立派な講堂があるなんて知りませんでした。

戦後、連合軍に接収された際には本館は「メモリアルホール」と呼ばれ、映画館としても利用されていたようです。

講堂は平日昼間・夜間それぞれ1万円程度、休日も昼間・夜間それぞれ1万2千円程度で利用することができますよ。こういったホールの相場は全然知らないのですが、こんな趣のある講堂がこの値段はきっと安いんじゃないでしょうか。

ステンドグラス

講堂 2階入り口付近にあるステンドグラス。

中央には横浜市の記章「ハマ菱」、向かって左側は「呉越同舟」、右側は箱根の峠越えが描かれています。ちなみに、横浜市の記章は「ハマ」の2文字をデザインして作られています。

奥の窓からはキングの塔が見えます。

こちらは階段踊り場にあるステンドグラス。

1854年にペリーが日本を再訪した際の艦隊の1つ、黒船ポーハタン号が描かれています。この船上で1858年に日米修好通商条約が調印されたんだとか。

奥が中庭になっていて、そこから優しい光が差し込みます。

絵画

講堂の2階入り口付近に飾られている絵画。

飯塚羚児の咸臨丸を描いた作品。勝海舟や福沢諭吉が渡米した際に搭乗した船ですね。美しい帆や船と波の躍動感が素敵です。

こちらは和田英作の、まだ発展する前の長閑な横浜村と開港してすっかり賑やかになった横浜の様子を描いた作品。対比が面白いですね。

パノラマ写真のような横長の絵画で、とても没入感があります。

他にも

中庭側の壁面はこんな感じ。柔らかい色味で、重厚感・華やかさのある赤レンガや白花崗岩を使った表側の外壁とはまた違った良さがあります。

こちらは2階にある貴賓室。

講堂と会議室は申し込めば利用可能ですが、さすがにこちらは使えなさそうですね。

玄関ロビー近くの階段踊り場にはステンドグラスとは違いますが、これまた素敵なガラス窓があります。

他にも玄関ロビーのモザイクタイルや、随所に散りばめられた手の込んだ装飾など、現代のビルではなかなかお目にかかれない建築美を満喫することができますよ!

以上、ジャックの塔(横浜市開港記念会館)のご紹介でした。外から塔しか見たこと方は、ぜひ一度中にも足を運んでみてくださいね。

キングの塔(神奈川県庁)、クイーンの塔(横浜税関)は以下の記事で紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

ユウ

2020年で桜木町在住5年、妻と幼稚園児の娘と三人暮らしの30代父親。 このエリアに魅せられ、桜木町・みなとみらい周辺の観光スポットやイベント、暮らしに関する情報を中心に発信しています。また、2018年からはじめたファミリーキャンプについても書いています!